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スモールさんの記事に中島みゆきの話が出ていました。
ネタぱくりになってしまいますが、その話は賛同したので・・
かくいう私も中島みゆきフリークの一人です。
ごっそりレコード、CDを持っている状態です。
特にスモールさんの話に出ていた初期の名曲「時代」は私も大好きです。
年がばれますが、最初に聴いたのは中学時代です。
このころは毎晩のように布団の中でラジオの深夜放送を聞いていました。
当時はそれが流行で、午前1時からは賑やかな若者向け番組、3時からはトラックの運転手さんなど深夜に働いている人向けに歌謡曲、演歌番組が主流でした。
八代亜紀などは特にトラックの運転手から好まれ、このような番組が育てたスターだと言っても過言ではないと思っています。
TBSラジオで午前3時からやっていた「歌うヘッドライト」。
ノンノンこと江川範子さんの金曜深夜、石渡のりこさんの木曜深夜は特によく聴いていました。
この番組でこの「時代」をはじめて耳にして、大変な衝撃を受けたのをおぼえています。
一般的には歌、特に流行歌の多くは恋愛など、人の情の歌がほとんどです。
この歌も当然そうなのでしょう。
中島みゆきの何かの経験などによって生み出された物だと思います。
ところがこれは恋愛だけではなく、人生全般の他のどんなことにも全く同じように思える、というか聴く側が思うことが出来る歌詞であった、と感じました。
嫌なこと、絶望、不安、さみしさなど今まで生きてきて数限りなく経験されている方が多いと思いますが、
この歌を聴くと、楽になり、
そして「まあ、いいか」と思い、
そして「さあ、また出直すか」
という気分になるから不思議です。
歌詞で言うとやはりさびの
「まわる、まわるよ、時代はまわる、別れと出会いをくりかえし、今日は倒れた旅人たちも、生まれかわって歩き出すよ」
という一節を聴くと、
肩に乗った重石が取れるように楽になりました。
最初に聴いた当時の中学生の私には当然そんなことはあまりありませんでしたが、
その後さまざまなことが起きるたびに
「この歌が救ってくれている」、と思っていますし、これからもきっとそれは続くと思います。
たった何百円のレコード1枚がかけがえのない財産に思える、そんな気持ちになれる歌のひとつです。
多分逃げ場のない苦しみにあえぐような苦労をされてきた人たちのなかにも、ふとした機会にこの歌に出会い、救われた方もたくさんいるのでは、と思います。