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ちまたでは(もちろん私見です)競馬のG1スプリンターズSに外国の強豪馬が来日して盛り上がっていますが、表題のように競馬では世界的に統一された実力の物差し(レーティング)というものが取り沙汰されるようになってきました。

いわゆる実力を数値化したものです。
私は専門家ではないのでこの数値云々に言及するのはやめておきますが、この数値がどの程度信頼に値する物なのかを考えてみました。

というのも今回来日したロケットマンはこの数値が125と近年来日した馬の中でもずば抜けているからです。

レーティングは前にテレビで見ているかぎりでは、自国のハンデキャッパーが原案的な数値を出して、それを国際的な権威のある何かしらの組織で吟味して修正するような感じではじき出されるようなことを以前に見たことがあるような気がします。
数値の単位はポンドでイギリスを中心とした欧州が今でもこの方面でも実権をにぎっているように感じます。

もちろん国内のすべての馬に国際的なレーティング評価はありませんが、すべてその数値は影響を受けてはじき出されていると考えていいと思います。

そのテレビでは日本の元ハンデキャッパーがかなり高い評価(高い数値を与えた)馬に対し、レーティングを決めている機関に異論を唱えられたというような内容だったと思います。

当時日本の競馬レベルは世界レベルでないことからそのような評価をされたというようなことだったと思います。

レーティングはハンデキャップの数値でもあり、以前はフリーハンデという言い方もされていました。
つまり実戦でハンデキャップレースを組んだ時に背負わせる斤量という前提で考えられています。

今回のロケットマンが125ですが、香港のラッキーナインが117、グリーンバーディーでも114と高い数値です。
それにくらべると日本馬はかなり低評価で最高のダッシャーゴーゴーで114、それ以外はすべて111以下、元から背負う斤量が少ない牝馬は3〜4ポイントほど上乗せできるのですがそれでもエーシンヴァーゴウが108、カレンチャンが106という状態です。

レーティングだけで見たら場合によってというか、これが本来の実力でそれを遺憾なく発揮してしまえば外国馬のワンツーツリーというのが一番順当な結果であるともいえます。

ただ大きな問題があります。これはレーティングを決めている人たちがその数値に対し具体的な責任を負わないという現実です。

それにくらべ国内のハンデキャップレースにおいて、たとえばJRAの場合であればそのハンデの重量を決めるハンデキャッパーは重大な責任を背負っています。

なぜかというとその斤量が実際のレースが具体的に確実にレース結果、ひいては勝ち負けを支配してしまう大きな要因になるからです。

ですからハンデキャッパーはきわめて正確、的確に馬の実力を判定しなくてはいけません。
直後にレースで結果が出てしまうからです。

たとえば高いハンデの馬が想像以上の圧勝をしてもいけませんし、低いハンデの馬が半周遅れくらいで惨敗するのも困るわけです。

ということはどのような結果が一番望ましいかというと、よくゴール前一線などといわれますが実際にそのようなケースはまれです。
ではどうしたら成功かといえば、勝つのも負けるのも中ぐらいのハンデの馬であれば不思議と見た人も
「ああ、ハンデ戦らしいな」と納得する確率も高くなります。

昔は高いハンデの馬をコンマハンデといって、よく見かける56.5とか57.5という評価で勝ち負けのさじ加減を調整するといわれていました。

もちろんこれも大きな戦略でハンデキャッパーの能力のみせどころですが、いつもコンマハンデの馬が勝ち負けに絡んでいるとギャンブルという性格上見透かされてきてしまいます。

個人的な見解ですがハンデ戦は中間のハンデの馬の吟味からはじめる、これが得策のようです。

といいいつつも日本のハンデキャッパーはひじょうに優秀といわれています。

これは他国にはない精密な分析能力が日本人の特性であることの証明であるともいえます。ですのでなかなかボロ?(決まったパターン)を見抜くことはできません。

さて今日のスプリンターズS、もちろん走ってしまえば結果はわかりますが、総じて言えば国際的な短距離レースで実績のない日本馬はレーティングではなかなか高評価は得られていません。

もちろん仕上げ方、騎手の腕、馬場状態の理解度などもありますが、前哨戦で117の香港馬と108プラス4くらいの日本の牝馬がほぼ互角の勝負を演じました。

その牝馬はその前のハンデ戦で55.5というハンデで小差ですが惨敗でした。

現状でのハンデキャッパーの国内馬の評価はダッシャーゴーゴーが58.5キロ、ヘッドライナーが58キロです。
ハンデ評価はわかりませんがサンカルロ、ビービーガルダンもその近辺の評価と考えます。
55.5、57.5などの次の評価は前出のエーシンヴァーゴウ、アーバニティです。
またその評価で好走しているダッシャーとヴァーゴウはさらに0・5キロアップしていると考えてもいいかもしれません。

ハンデ評価などは単なる検討のひとつの資料に過ぎませんが、この数値は日本で競走馬の実力を判定する能力ではトップクラスのプロフェッショナルが、大きなリスクを背負いながら、あらゆる角度から算出したきわめて的確に近い資料で、
特に強い馬に関してはその馬が楽勝してしまわないようにギリギリのところに設定した数値であると考えています。

これを検討に活用するのも有効だと思います。

また数多いハンデキャップレースが単なる馬の競争ではなくいかに奥の深い話であり、そういう部分でも楽しめる対象であると段々思うようになってきました。

もしこれをご覧になった方も今日のG1レースもそんな角度でも楽しんでみては、と思います。

ちなみに夜は世界で最大の競馬の祭典のひとつ「凱旋門賞」です。
昨年当レースで惜敗したナカヤマフェスタと春の天皇賞・ヒルノダムールが出走します。

ここで好走することが日本の馬のレーティングを高め、ひいいては世界の強豪馬がどんどん来日する環境をつくる流れになるのでぜひとも上位入線を期待しています。

最初のテーマに戻りますが、逆に考えたら、こういうレースで好走馬がたくさん出てくると、その馬自身が海外レースで活躍しなくても国際的なレーティングはどんどん高くなっていく可能性があるというふうに思います。
ですから今回の125という評価にたいしても、思っているよりも差は少ないという考え方が出来るかもしれません。
日本が国際的に短距離馬を量産している国であれば、このレーティングの差はほぼ決定的な差になってしまい、すでに勝負前に勝負の大半が決しているレースに臨まなくてはいけないという状態になるのではと思います。
しかし21戦17勝、2着4回というのは、ボクサーで言えば33戦33勝30KOという感じなので、仮に地方競馬でもこういう馬はとことん強いのかも知れませんが・・。
なにしろドバイや香港のレベルの高いG1を勝っているのですから・・。アウェイでやったら結果はみえていますね。

スプリンターズSの予想は競馬ブログに書きましたが、個人的にどうしても社台の多頭出しが気になっています。
中では一番人気になっているサンカルロはもちろん強そうですが、ムラガあって実力がなかなかわかりづらいアーバニティがどうしても気になっています。アーバニティはハンデキャッパーの評価は57.5ですが、はまるとそれ以上と思えることもありますし、見る影もなく惨敗する時もあります。

でも走る時があるということは本来は底知れない実力があるのかも知れません。
気分よく走れば・・、かなり怖い存在です。

また嵌ればG1級という馬は、たいてい実績から大きなレースでは必ずその可能性の評価でそこそこ人気になるケースが多いのですが、この馬は負けるときにあまりひどい負け方をするので常に人気がないといってもいいかもしれません。
一時のステイゴールドなどと似ています。
まったく人気がないので、複勝の100円くらい買ってもいいかななどと思っています。

★追記(2022年2月24日)
2022年の追記ですが、現在サイトをテーマ別に分けて制作していて、下記のサイトで現在も競馬の記事の掲載を続けています。もしよろしかったらですが閲覧ください。