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昔、むかし、はるか昔、大昔のはなしです。
おじいさんとおばあさんが川で洗濯をしていた時代よりは少し最近のはなしです。


私が会社に入り新入社員で研修を受けていたころ、
同じ同期の新入社員のなかにどういう意味かは別にして、たいへんやり手の男がいました。
名前はAといいます。


Aは当時のバブル直前の時流に乗った軟派風の男でした。
彼は、自分で曰く「俺には六人の妹がいるんだ!」
と豪語していました。

それを聞いた、おくてでシャイな私は、
「へえ〜、七人兄弟なんだ。大所帯だね」
と言いました。
周りにいた別の男は、
「ばかかお前は、それとはちがう妹だよ!」
とさとしました。
「???」
どうやら彼は、年下の彼女は妹、年上はお姉さんと呼んでいたのでした。


大幅に年上をお母さんと呼んでいたのかはわかりませんが、
たいしたもんだ、いずれにしてもうらやましいね、と思いました。
私は純情だったので、同い年のきょうだいがチラ、ホラとしかいませんでした。


そんなこんなで一年が経ち、そんなことも忘れかけた春のこと・・

私が働いている支店に恒例の新入社員が配属されてきました。
野郎が一人、女の子が二人です。

女の子は一人は理知的な感じでいい子でしたが地味目でした。
もう一人はというと、背も高く派手で、当時イケイケといわれた女子大卒のピチピチ風ギャルでした。

名前はB子といいます。

B子はまあまあかわいいのもありましたが、性格も積極的でした。
支店の男は皆魅了されました。
でも口をひらくと、「それで〜っ」「かわいい〜〜」的な感じで、
さらには、
自分のことを「わたしって、”す○もと○や”に似てると思うんだけど、どう??」
こんなことを聞いてくることもありました。
「目だけは似てるね」
私は内心そう思っていましたが、気が弱いのでだまっていました。


そんな時です。
同期のAから電話がありました。
「お前んとこの支店にB子が入ってきたんだって?」
「そうだよ」
「あいつは俺の妹なんだよ」

私はこんな信じられない偶然の出来事なのに妙に納得してしまいました。
やはりそうだったか・・


それからしばらく時が経ち、皆は順調に成長していきました。


ほどなくAはめでたく結ばれて結婚しました。
もちろんむかし妹だったひとではなく、新しく妹になった人でした。
話によると飲み屋でナンパしたとのことです。
「俺のいもうとになってくれる?」
とでも口説いたのでしょうか。


同じ職場であったB子も時が経ち会社をやめてしまいました。


そしてしばらく経ったころ、B子が結婚することになりました。
会社に入ってからもB子は仕事も頑張っていましたが、遊びもけっこう頑張っていたようで、
どんな派手なやつと結婚するのか、見ものだと皆が思っていました。


B子の結婚式の二次会に招待されたので当然出席しました。
だんなさんはどうやら地元の結構裕福な家の方で、しっかりした金融機関の方でした。


早速B子に、「結婚おめでとうな。よかったじゃん。だんなさんは?」
と早速祝福の声をかけると、
B子は、「ありがとう。だんなは本当にふつうの人なの」
「ふつう????」
「そうなの、ほんとうにふつうのひとなの・・・」

今までどういうやつとつきあってきたんだ?・・


今でも不思議なのは彼女はどうやって彼と出会ったのかということです。
やっぱり、飲み屋でナンパしたんでしょうか?
「私のお兄ちゃんになって〜〜」


B子は今でも幸せに暮らしているようです。Aはなぜかずっとくされ縁で私が会社をやめた今でもそこそこ仲良しのはずです。


こんなオチない、つまらない話を長々と読んでいただいてありがとうございました。

この話は誇張して作られている半分フィクションです。あしからず。