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秋の高校野球新人戦東京都大会も段々と佳境に入ってきました。

当初仕事関係の人(三高OB)と予想していたセンバツ候補も順調に勝ち進んでいてたはずだったのですが、個人的には大きな波乱になりました。

最近の競馬と一緒で高校野球の予想も大きくはずれている状況になりつつあります。もちろん希望的観測も含めての予想だったのですが・・。

二人の間の話では日大三高が敗れた後は、以下の学校が最有力ではという結論になりました。
「久我山、帝京、二松学舎、成立、八王子、日大鶴ヶ丘」

ところが、ベスト8が出揃って準々決勝の組み合わせはというと、下記のようになりました。
・東亜学園ー郁文館
・日大豊山ー関東一
・日大鶴ヶ丘ー帝京
・都府中東ー駿台学園

実際に予想というか期待通りに勝ち上がったのは帝京と日大鶴ケ丘だけでした。

高校野球も地図がだいぶ変わってきているのを感じます。

注目はやはり郁文館です。
一緒に予想した彼の話では、日大三高を破り、破竹の快進撃を続けている郁文館というのは居酒屋チェーン「和民」の渡辺氏が経営する学校みたいです。
最初はフロックかな?と思っていましたが、その後の試合結果を見るとまったくそんなことはなく、実力があるのだということがわかってきました。

そして甲子園やサッカーで有名になると知名度もレベルもどんどん上がっていくようです。

身近な例でいうともう敗退しましたが、八王子高校です。八王子は私立ですが、以前は一般的な都立の併願校で例えは悪いですが学力でいえばごく平均的なレベルでした。
京王線の沿線ではごく普通に一般的な生徒が通うような学校でしたが、野球やバスケなどスポーツに力を入れてからは学力のレベルも相当高くなっているようです。

まえにたまたま病院の待合室の週刊誌を読んでいたら、東大の合格高校別一覧というのがありましたが、なんと八王子からも毎年数人ずつ合格者を出していることがわかり驚きました。

八王子は地元では「ハチガク」と呼んでいますが昔のハチガクからは考えられないような変化です。

関東一、成立、東亜学園なども同様のようです。

大阪などでもかなり前からですが、野球などスポーツの名門は皆ほかの分野でもハイレベルになっていたり、いつの間にか大手大学の付属になっていたりでビックリです。

北陽のほか上宮、清風なども同様のようです。

一番驚いたのは初芝高校です。

小さい頃初芝に一つ下の従兄弟が住んでいましたが、
「た○ちゃんなぁ、初芝はええとこやで、なんせ初芝高校いうところがあってな。超エリート校で地元では怖いもんなしや」
とことあるごとに聞かされていました。

以前の大阪(今はわかりませんが)は東京以上に文化や風土に地域差があり、大雑把に言うと神崎川(服部、三国付近)以北および淀川以東とそれ以外(大部分ですが)は別の文化圏といってもいいくらいの差が当時はありました。(全般論ですが)
今でも曽根以遠の阪急宝塚線、千里線、北急の沿線はリトル東京と言われているというのを聞いたことがあります。

昔難波に行くと言ったら祖母が「難波に行ったら、上を見たらならんぞ。人さらいがおって、『こいつはおのぼりさんやさかい、さらって売り飛ばしたるわ』いうことになるからな」
というようなことをいわれたのを憶えています。

話は戻りますが、彼は大人になるまでずっと初芝にいましたが結局地元のエリート校には行きませんでした。
でも若気のいたりで一時はかなり活躍されたみたいでしたが、今は仏壇屋の親父になりました。
しかし当時の外見はそのまま(月亭可朝+たかじん÷2風)で、初対面の時はうちの妻を大いにびびらせました。

ところが初芝高校は今はなんと有名私大の立命館の傘下になっているとのことで、当時と状況は一変しているみたいです。

少子化で学校経営も大変になり、特に私立校は学費が高いので何かしらの大きなメリットや付加価値がないとやっていけなくなっているのでしょうが、以前ならした学校でも数年で奈落の底に落ちてしまうくらいの厳しい獲得競争が続いているようです。

私のようにお気楽でどこが甲子園出るんだろう?などと言っているのではなく、学校の経営者やスポーツのために入った生徒などは血のにじむような努力を重ね、勝ち取った栄冠がもたらした変革であり、本当に頭が下がる思いです。

そういう意味では野球の大会も思っている以上に真剣勝負で、学校の部活などという域を超えて、選手も学校も命運をかけての勝負ということになるのかもしれません。