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私見ですが、日本の観光はきわめて一元的な思考だと思っています。

何かがヒットするとすぐにそれにあやかろうとすべてがそれに群がる・・
そんなことを繰り返してきたように思います。

先日テレビのある番組で伊豆熱川温泉の惨状がルポされていました。
テーマパークが流行れば、美術館が流行れば、昭和の後半にかけて雨後の筍のようにあちらこちらにできました。

今はかなり多様化しているとはいえ、ゆるキャラ、道の駅、ご当地B級グルメ、駅弁、サービスエリア、工場見学など・・

商業ベースに乗せるためには致し方ないのかもしれませんが、全国どこもかしこも皆一緒です。

これではすぐ飽きてしまいます。

多様化への対応が、一極化にかわってしまう繰り返しになって、結局衰退への道を早めているような気がしてなりません。

そのために古い施設を取り壊して新しい施設に変えてしまいます。
一回取り壊してしまった古い施設はもう取り返しがつきません。
なぜかと言えば仮に建て替えてもそれはすでに新しい物であり、古きを好んだり、文化財的な価値はまったくないからです。

日本の長年培った伝統の文化をそのまま残す、そんな考え方をシンプルに実行している感があるのが表題の大井川鉄道と秩父鉄道です。

単にSLを復活運転しているだけではなく、引っ張る客車やほかの車両、駅舎なども出来る限り昔のままの状態を保全しようとしている努力が見えます。

単なる金儲けの観光客誘致とちがう視点がそこには見えます。
多分老朽化などに対応するために大変な努力をされているのでは、と思っています。

それが逆に一般の観光客からも大きな支持を得ています。
しかもどちらも地方交通線という地域社会の生活も支えています。

最近テレビなどで海外の保存鉄道が多々紹介されています。
欧米だけでなく、アジアなどでも一度保存しようとしたものについては、出来る限り手を加えずに残そうというシンプルが気概が感じられます。
今いろいろ言われている隣の大国でさえ、文化保全については日本より進んでいると感じます。

商業ベースにしようという目先の視線と人の繁栄やアイディアにあやかろうとする短絡的な思考がかえって今の衰退を招いている根源のように思えてしかたありません。

伊豆の熱川にはバナナワニ園という全国でも珍しく歴史もひじょうに古いテーマパークがあります。
今でも健在です。
私も3回くらい行きましたが、飾り立てた要素が少ない分、シンプルに楽しめます。

何年か前にハウステンボスの運営会社が倒産したというニュースが流れました。
引き継いだ経営者が優秀で、今も立派に存続させているようで、その努力が広く知られ始め、今度テレ東のカンブリア宮殿でも取り上げられるみたいです。

昭和の後半にかけて全国で星の数ほど存在したテーマパークも今は風前の灯火で、残された施設もいずれは文化財に近い価値を生み出すのではと思っています。

前出のバナナワニ園、明治村、館山フラワーパークなど今も残っている施設の踏ん張りを期待したいところです。
流行の施設に飽き飽きした人たちには全然次元の違う感動や、楽しみを与えてくれると思っています。

話が大幅にそれましたが、今度の3月17日のダイヤ改正によって昔懐かしい特急「日本海」や急行「きたぐに」などが廃止になり夜行列車自体もほとんど壊滅状態に追い込まれます。

もちろん安全確保や老朽化への対応など高いハードルがたくさんありますが、のぞみ300系の最終列車の指定券が30秒で完売になったことなどを考えても、評価されているものは評価するべきではないかと感じます。

たとえばブルートレイン、これは外国の豪華列車をヒントに大衆の人も利用できるように考えられ、デザインのよさもあり永遠にこの人気は失われることはないと思います。

この間上野駅の大連絡橋の上の駅ナカを見てビックリ。すべて若い女性向けの値段の高い施設に変貌していました。

上野駅にはそのよさや人気の意味があったはずで、どこの駅にいってもあるような施設をいまさらつくって、しかも値段も高くなり、はるか先まで存続すると思っているのでしょうか?

商業ベースに乗せようとすればするほど、衰退する、そんな気がしてなりません。

お客さんは本物や他では見れないオリジナリティーを求めているのですから・・