スタジオジブリ
ジブリの猫
私の家は武蔵野市ですが、駅は東小金井駅のほうが近く、いつもこちらの駅を利用しています。
歩くと約10分くらいです。駅に行く途中に必ずあの有名な「スタジオジブリ」の前を通ります。
私はアニメやファンタジー系はあまり興味がないのですが、よく報道の人たちが張り込んでいたり、ファンらしき人たちが見物に来ているのを見かけます。
毎日通っているとわかるのですが、ジブリには主のような「猫」がいます。
飼っているのか、住み着いているのかは定かではありませんがとにかくいつもジブリの建物のまわりをうろうろしています。
ジブリの社員や近所の人もなじみみたいで、皆でよくかわいがっています。
といってもかなりのお年のようです。
色は白に少し黒いブチが入っています。
いつものそのそ歩いています。
この間も通りかかったら、私が前を通過するのと、猫が道を横切るのがほぼ同時のタイミングになってしまいました。
このままだと接触してしまうような状況です。
ところが「ねこ」はまったく動じません。
私が気を使って少しスピードを速めて「ねこ」より先に通過するようにしようとしました。
すると「ねこ」は逆に私の方に向かって歩いてくるような感じになりました。
私の顔を見ながら歩いてきます。
何が目的なのかわかりませんが・・。
何をかくそう、私もいっぱしの「ねこ」好き人間です。
さっそく挨拶をしました。
「にゃーおん」
と「ねこ」に話しかけました。
「ねこ」は以外に低い声で「ニャーオ」と返事をしました。
ちょうど八百屋や市場の兄ちゃんのようなトーンの声です。
今までも頻繁に見かけていましたが、声をかけるのは初めてです。
というか、たいていは他の人たちがかわいがっているので気が引けていたというのが本当のところです。
「いやあ、有名な猫みたいだし、返事を返してくれて満足、満足」と心の中で思いました。
あとでネットで調べてみたら、あの「ねこ」はやはり有名猫で「牛子」という名前らしいということがわかりました。
「牛子」は何といっていたのでしょうか?
やはりナデナデしてもらいたかったのでしょうか。
それとも「あんた、いつも通ってるけどやっとわたしに挨拶したのね。よしよし」
といっていたのでしょうか。
または「あたしを誰だと思っているのよ?牛子よ!」
といっていたのでしょうか。
でも本当はこうなのではないかと思っています。
「こいついつも終電車のころに酔っ払ってフラフラして通りかかるあいつね。昼もいっしょね」
次回会ったときに聞いてみようと思っています。
それまでに「ねこ語」を勉強しておかなくてはいけません。
そんなくだらない想像で頭が一杯になり、仕事の段取りは
「あれ?何だっけ?」
状態になってしまいました・・
「牛子」のいうとおりでした・・