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今日は少しまじめな話を

最近土日で出かける機会が多くなりました。

先々週の日曜日はある方のご紹介で、茨城県の常陸太田というところに行きました。
常陸太田は水戸のすぐ北にある町ですが、私が行ったのは市町村合併で併合された旧里美村という山間の地域です。

そこで岩魚やヤマメを瞬間冷凍して旅館などに仕出ししている会社の社長さんに会ってきました。

いろいろと私がお手伝いできることがあればというような話をしてきました。
これからどういう展開になるのか相手の方の都合もあるのでわかりませんが、私に出来ることはご協力できればと思っています。

次の週の土曜日はずっとフランスに行って活動している画家の長尾周二先生が一時的に帰国されたので、会ってきました。

先生は帰国後は武蔵小金井に滞在しているので、隣の駅で楽でした。

長尾氏は例年帰国すると京都の法然院や長野、名古屋の美術館やギャラリーで個展や展覧会を開催していましたが、今年は向こうでの活動が軌道に乗り始めたので国内での開催はしないつもりだ、と言われていました。

私は絵心はなく、美術館系の業界にも疎いのですが、彼のように海外でコツコツ活動している方は結構いるようです。

たまにニュースやテレビ番組などで知りますが、美術だけではなく音楽やスポーツ、ビジネスなどあらゆる分野で海外で活躍している人が増えています。

成功すると突然テレビなどで紹介されますが、聞くと最初に足を踏み入れた時の苦労は並大抵でないようです。

私も会社員をやめて以来、やっている活動は今や本業からかなり離れてしまい、初めてその分野の専門家などと話をすることも多々ありますが、国内であっても最初はかなり大変だという実感があります。

言葉も通じない異国で、やりたいこととはいえ、大きなリスクを背負って飛び込んでいく勇気は賞賛に値すると思います。

とても真似ができないな・・、という思いです。

前述の岩魚の社長も同様で、最初は料理人でもなんでもなかったのに、今は旅館の板さんなどからも絶大な信頼を得ているとのことです。

最初に何かを始めるときには誰でも当然それなりの知識ややる気、ネットワークがあると思います。
それでないとその事業をやってみようとはなかなか思わないはずです。

もちろん好きだ、とかやりたいというのは大前提ですが・・

しかし実際に始めると素人の趣味の延長や専門家であってもどこかの看板で商売をしていた者の場合は、多くの業界ではすべて一旦清算されて新参者になります。

その場合まずは飛び込んでいく勇気が一番大切ですが、そのあとは孤独感との戦いになると思っています。

ほとんどの起業者はやる気があって始めるので、普通であれば努力を惜しむような人はいなくて、皆本当に頑張るはずです。

ところがまわりは当人のことを自分たちのいる世界に新たに侵入してくる者として捉えます。

そうするとまず味方になるのか、または侵略者なのかなどいろいろと思うことになるはずです。

新入社員のように皆同じ立場ではなく、自分だけが新参者のうえ、相手はそれぞれ自分で組み立てて商売や仕事をしているのでだまっていたら永久に相手にされないと考えてもいいと思います。

そういう活動をはじめてしばらくたつと、軌道に乗る乗らないとか、行き先があるないにかかわらず強烈な孤独感に襲われます。

これは多分多くの普通の人間にとっては一番の強敵であり、このような状態で当たり前、とかまったく気にならない状態にならないと、仕事以前の問題になってしまいます。

ですので、詳細の経緯は書きませんでしたが、岩魚の社長や長尾周二氏のような方は
先々どうなるとか、正しいかどうかなどは置いておいても「これはすごい」と思ってしまいます。

戦後生まれの方に限定すると、生まれてからよほど特殊な環境の人をのぞいて現代の日本人はほとんどが同じような環境で子供から育っていくのでは、と思いますが、
彼らはいつの間に勇気や孤独に耐えうる強靭な精神力を身につけたのでしょうか?

勉強になりますのひとことでした。