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先日偶然仕事で東京駅を通った時、時間が少しあったので構内の駅弁売場を見学しました。

中央口コンコースの大きな店舗にはさまざまな駅弁がおいてあります。

仙台や米沢、小田原、小淵沢など東京以外の名だたる有名駅弁が手に入る時代になりました。

そこから新幹線の改札方面に行くと、急いでいる人向きなのでしょうか?
東京駅の駅弁を中心においている売店もありました。

一応何が置いてあるのかな?とチェックすると・・

「あれ?」

そこには東京駅の駅弁に混じって、あの駅弁大会でも人気になる北海道・厚岸駅の「氏家のかきめし」が置いてあるではありませんか。

値段は高いのですが、思わず買ってしまいました。

そして次に訪問したシステム会社の事務所で食べました。

システム会社の人にも、かきを一粒試食してもらいました。
「濃いねえ。美味しいよ」

写真など詳しい内容は現在更新をサボっているグルメブログに書きたいと思います。

氏家のかきめしは、相当前に北海道の北の果て、かきの産地で有名な厚岸の名物駅弁として全国的にも有名な駅弁だったそうです。

それが一時さまざまな理由で販売を中止していました。

それが近年の駅弁ブームで復活、当地以外の小売店などのイベントを中心に再度ブレイクしてきました。

それでもなかなか首都圏でも店頭で販売されているのを見かけることはありませんでした。

私も現地で買ったことはありませんが、京王の駅弁大会以来の購入です。

厚岸は約25年前の冬、学生時代に北海道の大学でひぐまの研究会に入っていた友人を訪ねた時、彼の車で流氷を見に行った時に通りました。

でも厚岸には立ち寄らず、となりの浜中の「霧多布」(きりたっぷ)というところで泊まりました。

当時はこのあたりの知識はまったくなく、ただ案内されただけという感じでした。

彼は高校時代は山岳部で、大学でも授業にはほとんど出ずにそのサークルの活動に没頭していたようで、特に道東から道北にかけては頻繁に行っていたようです。

泊まる旅館なども観光客などがまったく行かないようなところがほとんどでした。

彼はそのまま北海道の蘭越というところで農業をやっています。

話が戻りますが、駅弁もこの30年くらいで大きな変遷を遂げました。

昔の有名な駅弁で今も健在のものも沢山ありますが、いまや販売を中止しているものもたくさんあります。

憶えている範囲で北からたどると・・

・苫小牧
ここでは王子サーモンのスモークサーモンを駅弁にした「サーモン寿司」というのがあり、これは今も健在なようです。
もうひとつ「ししゃもチップ寿司」というのがあったと記憶しています。これは今は販売していないようです。
ししゃもはご存知の魚ですが、本当のししゃもかどうかは不明です。チップというのはたしかヒメマスのことだっと思います。
もちろん食べたことはありませんので、受け売りですが・・
当時この2つの寿司は苫小牧の有名駅弁でした。なにしろ他で食べることができない味でしたので・・
最近はサーモンの寿司などどこでも手に入る時代ですが・・

・黒磯駅
昔は乗り換えや、機関車の付け替えなどで交通の要衝として栄えた駅がたくさんありました。
このような駅は昼間はほとんどの列車が停車、しかも停車時間が長いことが多く、駅弁や駅そばの店が繁盛しました。
たとえば横川駅の「峠の釜飯」などはその典型です。ほかにも表題の黒磯、大船、米原、沼津、塩尻、直江津など同様の駅がたくさん存在しました。

黒磯駅は直流と交流の接続駅でした。この駅もご多分に漏れず有名な駅弁がありました。
なかでも当地の伝説を題材にした「九尾寿司」と「九尾釜飯」は旅行者にも大変好評だったようです。

現在黒磯は現地業者の駅弁販売は中止されてしまいました。

最近宇都宮の業者が販売を始めたようですが、前述の名物駅弁は姿を消してしまいました。

私が十数年前に夫婦で日帰り旅行で黒磯に行った時はまだ販売していました。
そのときは迷わず「九尾釜飯」を買いました。
ほかの釜飯駅弁とは若干違う中身でもあり、大変美味しくいただいたのを憶えています。

・ます寿司あれこれ
駅弁のます寿司というと当地でも郷土料理として有名な富山の源の「ますの寿司」があまりにも有名です。
サクラますの身と美味しい米、立山の笹のコントラストが美しく、食欲をそそります。

ところがます寿司の駅弁はほかにもけっこうあります。

特に歴史があるのは醒ヶ井養鱒場のますを活用しようということでできた米原駅のます寿司で、これが最古参のようです。

昔大阪と東京を行き来することが多かったので、途中下車して買いました。
当時は虹鱒の姿寿司ふうでひじょうに特徴がある駅弁でした。

また富士宮養鱒場のますを使用した静岡駅のます寿司も歴史があるようです。
これも大阪と東京を行き来した時に買いましたが、白身のますと赤身のますが半々ずつの押し寿司でした。

米原も静岡も内容は変わりましたが健在のようです。

それから現在は姿を消しましたが、中央線の立川駅でもます寿司と姿寿司ふうの鮎寿司を販売していました。
両方ともたしか350円くらいの値段だったと思います。鮎寿司は買ったことがあります。

・余談
そういえば押し寿司で思い出しましたが、金沢の駅弁業者「大友楼」(実際は地元の加賀料理の料理屋さんです)が販売している笹寿司も最近脚光を浴びているようです。

加賀の伝統料理という意味では大友楼さんは大変な老舗ですが、笹寿司に関していえば、一般の北陸の人には「芝寿司」という会社のものがもっともポピュラーな笹寿司であるといえます。

ここ近年は芝寿司さんは自由が丘GARDENなどの高級品スーパーに出荷していて、芝寿司の笹寿司は東京でも気軽に手に入るようになりました。

地元の人は「笹寿司」というより「芝寿司」とよんでいるくらいメジャーな食べ物です。