またまた調子に乗って、動物の話題です。
今日の二つのテーマは微妙に関係しています。
もちろん阪神タイガースではありません。
今日は、先日打ち合わせの食事を午前様で付き合っていただいた方のご紹介で、川崎市の新規開院の歯科医院の先生を訪問、同時に医療物件の社長さんもご紹介いただきました。
皆さんすばらしいフットワークで開院準備のサポートをされていました。
ありがとうございました。
そのあと、藤沢の歯科医院を訪問、そこで歯科医院運営を手掛ける女性と打ち合わせをかねて情報交換をしました。
さて本題に入ります。
私は学生時代、民話愛好会という団体に所属して、おもに長野県での取材や人形劇活動をしていました。
現地で採集してきた話を劇にして、保育園児などに見せていました。
私はたいていはキャスト(配役)として劇に参加していましたが、一度脚本を書いて、演出(監督)をしたことがあります。
その時、使った題材が『古家の漏り』です。これはどこにでもある昔話で、
貧しい老夫婦が家の雨漏りが何よりもこわいんだ、という会話を、森に住むオオカミや、熊などの猛獣が聞いて、自分たちよりもはるかにこわいものがあるんだ、と勘違いし、逃げ出してしまい、老夫婦は雨漏りのおかげで逆に安全を手に入れるという、よく知られた話です。
これが長野県辺りだと、オオカミは虎狼と表現されているのです。
虎は日本にはいない動物です。
なぜこんな伝わり方をしているのかというと、はるか昔、朝鮮半島から日本海をわたり、安曇族という民族が日本にわたってきて、糸魚川あたりから、千国街道沿いに長野県に入り、住みついたのではないかという説があり、それを裏付けるかのように、民話の中に虎が登場したということだそうです。
虎が日本の民話に登場するのはびっくりですが、意外に身近な存在であることに注目ですね。
さて写真は上野動物園の『とら』君です。彼も堂々としていて、アジアの猛獣王にふさわしい威厳をはなっています。
とら:『オレは、猛獣の王者、とらだぞう〜!』『ぎゃお〜』
とら:『古家の漏りだかなんだか知らないけど、オレ様より恐いやつなどいないんだぞぉ〜〜』『ぎゃお〜』
とら:『こうしてここ上野動物園でも、おりの前を一日中行ったり来たり、して皆にオレ様の恐さを教えてやっているんだぞ〜』
とら:『ほら、子供連れの客がきたぞ、ぎゃお〜〜〜〜〜っ!!』
お母さん:『ひゃぁ〜〜』
子供:『お母さん、恐いよ〜』
とら:『それみろ、オレ様の恐さを思い知ったか〜〜』
と、夕方になってしまいました。
とら:『あれ、そろそろ時間だ』
とら:『あぁ〜っ、もう飼育員のお兄さんに餌をもらう時間だ、いそがなくては〜』
飼育員のところに駆けよる。
とら:『ごろ、ぎゃ〜ご』『ごろ、ぎゃ〜ご』
飼育員のお兄さん:『おう、今日もいい子にしていたんだろうな、お客さんにちゃんと愛想を振りまいたんだろうな!』『お客さんにかわいがってもらえよ!!』
とら:『ごろごろ、ぎゃ〜ご』『ごろごろ、ぎゃ〜ご』
虎の威を借るきつね、とよく言いますが・・・かわいいトラ君の話でした。
当然の話ですが、上野動物園のトラ君の名誉のために申し上げますがこの話は全くのフィクションであります。
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