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昨年の3月11日の13時35分くらいに福島県いわき市の常磐線・泉駅の売店で何気なく福島銘菓の「ままどおる」を買いました。

「ままどおる」は福島県郡山市の三万石の製造する銘菓で、県内ではゆべしと並ぶ、全国区のお菓子です。


小名浜には学生時代に友人の関係でよく遊びにいっていましたがそれからしばらくはほとんどご無沙汰していました。
脱サラしてからしばらくして、仕事でいわき市に頻繁に行くようになりました。
多分2〜30回は行っているのではと思います。


しかし私は名前は聞いたことがある程度で「ままどおる」のことはほとんど知りませんでした。
一応県内ということで泉駅の売店に置いてあるのを見てたまに買うようになりました。
妻は以前からこのお菓子を知っていたみたいで、土産に買っていくと喜ぶのでというのもありました。

2010年の秋に郡山経由で会津に日帰り旅行に行ったときなどは、郡山はご当地なので夫婦で「ままどおる」の違うバージョンなどもさがしてごっそり買い込んだくらいでした。


ですからこの日も何気なく土産に買うつもりだったわけです。

ところが・・
一時間後にあの大震災が起こってしまいました。

たまたまその日は財布にはそこそこのお金、バッグにはタバコが3箱くらい入っていました。
偶然ですがタバコは前日に買ったものがそのままで、お金は集金したお金がまだ家に入れる前という状態でした。

でも食料は二日酔いで食べ残した調理パンが半分くらいしかありませんでした。

地震の後しばらく知人の家で避難生活を送りましたが、東京もそうだったようですが食べ物、飲み物はほとんど手に入らない状態でかばんの中にあった「ままどおる」はいわば心の支えになりました。

でも避難させてもらいお世話になっているので、地震の翌日にスーパーに長時間並んで買出しをした後に、皆さんでどうぞと差し上げました。
当然といえば当然の話ですが・・

3日ほど滞在して出発、東京を目指し1泊2日かけてなんとか帰り着くことができました。

それから昨年の7月、今年の1月、2月と3回ほど小名浜を訪ねていますが、いずれも駅の売店で「ままどおる」を必ず買っています。

だからどうだという話ではないのですが、大震災から11日で一年になりますが、直接的な話では「ままどおる」を見ると震災を思い出してしまいます。

でも地震の後に少しでも私の心の安心にも寄与してくれ、そして食料が全く底をつき長期的にも確保が難しい環境になった状態で他の家に避難させてもらったときに少しでも貢献してくれたわけですから「ままどおる」には助けてもらったと思っています。

ミルクたっぷりでしかもシンプルな美味しさ、甘い物は苦手ですが、これは結構美味しいと思っています。

「ままどおる」万歳!