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ここのところ遠出の連続ですが、9/9(木)に青春18きっぷを使って一日ぶらりと山梨に行きました。

といっても家族は休みを取っていましたが、私はそのような切り分けがなく途中で何度も仕事関係の電話が入りそのたびにまた違う先に電話したりでバタバタしでした。

前日に台風から変わった熱帯低気圧が関東を直撃したため、少し様子を見てから家を出ました。
まず中央線で高尾に出ましたが、中央本線は甲府ー小淵沢間が倒木のため運転見合わせから動き始めたばかりで大幅に遅れていました。

ホームには小淵沢行きの案内があり沢山の人が並んでいました。
高尾の駅舎は都内で指折りのレトロ駅舎なので、一回外に出て駅舎を撮影していました。
やっと小淵沢行きが動くということで。ホームに行こうとしたら今度は仕事の電話が・・。
その関係でまた電話をかけて・・。

そうこうしていると列車が入線してきました。
座れるかわからないくらいの行列です。

乗ってみると何とか座れました。
ほどなく列車は発車して、どんどん山間に分け入って行きました。

10勝沼鳥沢水田
相模湖〜藤野〜上野原と過ぎると、完全な農村的風景になりました。(写真)

すぐに大月に到着、ここで遅れている列車の関係でしばらく停車しました。
売店をのぞくと、「笹子餅」があったので購入、列車で食べました。

大月を発車すると、中央東線で一番の難所である笹子峠に向けて、勾配がどんどん急になっていきます。
このあたりは高速も登坂車線が長く続く区間です。
鉄道は昔はスイッチバックといって、一旦折り返して、もう一度反対側に進み、そこでまた折り返して元の方向に進む、という駅がいくつかあります。

初狩駅、笹子駅などがそうで、峠を越えた今回の目的地である勝沼駅も以前はそのような駅でした。
特に初狩駅には当時のスイッチバックの名残りの線路が昔のまま残っていて、わかりづらいですが車窓からも眺められます。(写真)
10勝沼初狩駅スイッチバック
今は電車の馬力が強化されたのと、長い長い笹子トンネルを抜けて、あっという間に分水嶺を越えてしまいます。

笹子トンネルも含めいくつかトンネルを抜けると、ぱっと視界が開け甲府盆地が一望できるようになります。
そこが、今回の目的地・勝沼です。

大月までは台風の影響でどんより曇っていましたが、こちらはからっと晴天でした。
山一つ越えるとここまで天気がかわるのか、と思うほどでした。
10勝沼駅1
「勝沼ぶどう郷駅」に到着。(写真)
駅のホームからもぶどう畑(写真)や甲府盆地が一望できます。(写真)
10勝沼ぶどう畑
10勝沼甲府盆地
今回は季節も天候も悪く見えませんでした、冬の空気が澄んでいるときには富士山や南アルプスなどが一望できます。

このような環境のところは全国各地にあり、絶景を楽しむことが出来ます。
日本三大車窓というのがあるみたいで、たしか篠ノ井線の姨捨付近、九州の肥薩線の大畑付近、北海道の狩勝峠付近だったと思いますが、この区間もそれに匹敵する眺めだと思っています。

10勝沼大日影トンネル
勝沼ぶどう郷で下車して、最近脚光を浴びている「大日影トンネル跡」を見学しました。(写真)
中を通り抜けてい向こう側に出られますが、今回は入口の見学だけにしました。
この史跡は現在の大日影トンネルと並んでいて車窓からも少し見ることができます。
またここは近代の産業の発展に大きく寄与したことから、経済産業省の近代化産業遺産に認定されているそうです。

トンネル内は天然のクーラーのように涼しい風が吹き抜けていて、鍾乳洞みたいにたいへん快適でした。

しばらくゆっくりして、勝沼を出発、同じ帰路で高尾に戻りました。
帰りもまだ一部の列車の遅れの関係で、長時間停車が何回かありました。

立川で買物、食事をして帰宅しました。
冬の景色がいい時期にまた行ってみたい所です。